エンジョイ勢による的外れな考察

殆どポケモン関連になると思います

S2・第36回シングル厨のつどい使用構築【オンバーンドヒドヌオー】

スミトと申します。
今回はランクバトルシーズン2及び第36回シングル厨の集いで使用した構築の記事を書こうと思います。自分の記録用としての意味合いもありますが、よろしければ最後までお付き合いください。

【パーティ一覧】


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【構築経緯】

普段あまり使わない受け寄りのパーティを使いたいと思い考え始めた。今作はダイマックスの登場や一部のポケモンが「わるだくみ」等の新技を習得した関係で6体フルで受けに回るのは得策ではないと判断し、ある程度攻撃性能の高いポケモンも採用する方針を定め以下の順番で組み立てた。

  1. 今作の受け系統の並びの中で比較的メジャーなドヒドイデ+ヌオーの並びからスタート。
  2. ギャラドスパワーウィップを習得した為それに対抗するためにナットレイを採用。
  3. 序盤の偵察及び終盤の疲弊した相手のポケモンをスイープできるオンバーンを採用
  4. 壁展開に対して強烈に刺さり自身のスペックも高い「かわらわり」「りゅうのまい」搭載バンギラスを採用
  5. ここまでで不安の残るトゲキッスへの対抗策として最速「くろいきり」搭載ミロカロスを採用

以上の6体を以って構築が完成した



【個別解説】
※画像とは違う順番で紹介します

ドヒドイデ

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持ち物:くろいヘドロ

特性:さいせいりょく

性格:おだやか(とくぼうこうげき↓)

実数値:157-×-173-73-213-55

努力値:252-×-4-0-252-0

調整:とくぼう特化、余りぼうぎょ

技構成:ねっとう どくどく トーチカ じこさいせい

一般的なHDドヒドイデ。後述のヌオーが物理方面に厚い育て方をしている為この形になった。「くろいきり」はダイマックス環境では少し扱い辛いと考え毒ダメージの蓄積、くろいヘドロによる回復、こだわりポケモンの技の固定等を狙える「トーチカ」を採用。実際「トーチカ」が有用な場面は多かった。
後ろから出てくるポケモンの「みがわり」の起点にならない為に鋼タイプや既に毒が入っているポケモンの前でも強気に「どくどく」を押すことが大切であると感じた。とくぼうに振ることで受けられる範囲がそこそこ広く非常に扱いやすいポケモンであった。

選出率1位

【ヌオー】

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持ち物:たべのこし

特性:てんねん

性格:ずぶとい(ぼうぎょこうげき↓)

実数値:202-×-150-85-86-55

努力値:252-×-252-0-4-0

調整:ぼうぎょ特化、余りとくぼう

技構成:ねっとう どくどく じこさいせい カウンター

こちらも一般的なHBヌオー。物理環境の為この振り方で間違いは無いと感じた。特性「てんねん」と合わせて相手の物理アタッカーに後出しから対応する。「まもる」ではなく「カウンター」を採用しているのはパッチラゴン、ガラルヒヒダルマと言った受けるのが苦しいポケモンを早急に処理し安全にサイクルを回す為。実際読まれることは少なく初手に出てきたそれらのポケモンを仕留めてイージーゲームにする展開もかなり多かった。
もう一つの利点としては「ちょうはつ」「ビルドアップ」搭載のアーマーガアへ文字通りの強烈なカウンターになるという点。ただ「まもる」が無い弊害もあり「たべのこし」や毒ダメージを稼げないので押し負ける可能性もある。また「かたやぶり」の積みアタッカーにも要注意。

選出率3位タイ

オンバーン

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持ち物:こだわりメガネ

特性:おみとおし

性格:おくびょう(すばやさこうげき↓)

実数値:161-×-100-149-100-192

努力値:4-×-0-252-0-252

調整:最速

技構成:エアスラッシュ りゅうせいぐん かえんほうしゃ とんぼがえり

一般的な受けサイクルには入らないであろうポケモン。特性「おみとおし」は腐りにくく、ほぼ確実に情報アドバンテージを獲れるので展開も読みやすくその後の組み立てにかなり役立つ。
基本的には初手に繰り出して相手の持ち物を確認しながら後ろに回し、終盤で疲弊した相手のポケモンをスイープする。持ち物は相手のサイクルに負荷をかけやすくするための「こだわりメガネ」。ダイマックスにより一時的にこだわりを解除できるのでそこまで窮屈に感じなかった。
本構築のダイマックスを切るポケモン筆頭候補で自身を含め周りのポケモンで相手を削り最終的にこのポケモンが一貫する状況を目指す。ダイジェットをタイプ一致で撃てる点も評価が高い。並み程度の耐久力と耐性により実はそこそこの後出し性能があり、優秀なサイクルパーツとして活躍してくれた。

選出率2位

ナットレイ

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持ち物:フィラのみ

特性:てつのトゲ

性格:のんき(ぼうぎょすばやさ↓)

実数値:181-114-201-×-137-22(最遅)

努力値:252-0-252-0-4-0

調整:ぼうぎょ特化、余りとくぼう

技構成:ジャイロボール タネばくだん やどりぎのタネ まもる

ギャラドス意識のHBナットレイ。「タネばくだん」を採用した理由はみず・じめん複合タイプ及びギャラドスへの遂行速度を意識した為。フィラのみ込みでようきギャラドスのダイジェットを3回耐えることが出来る。
タイプ的にフェアリータイプにも有利だが今作から多くのフェアリータイプがマジカルフレイムを習得した為若干向かい風かもしれない。それでも相変わらずの強さで本構築の穴を埋めてくれた。

選出率3位タイ

バンギラス

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持ち物:じゃくてんほけん

特性:すなおこし

性格:ようき(すばやさとくこう↓)

実数値:175-186-130-×-120-124

努力値:0-252-0-×-4-252

調整:最速(すばやさランク+1で最速116族抜き)

技構成:ストーンエッジ かみくだく かわらわり りゅうのまい

本構築の地雷ポケモン。オーロンゲの壁展開を強く意識した構成となっており実際オーロンゲ始動の壁展開には1度も負けなかった。単純に「りゅうのまい」が警戒されず、相手の不用意な交代に合わせて積むことでダイマックスしてそのまま試合を決めることも多々あった。
最速であるが故に様々なポケモンの上から行動出来たのでこれはこれでありだと感じた。また本構築の天敵と言える「マジックガード」ピクシーへのほぼ唯一の対抗策でもある。ピンポイント気味の採用ではあるが自身のスペックの高さも相まって選出した試合はほぼ確実に活躍してくれた。

選出率5位

ミロカロス

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持ち物:オボンのみ

特性:かちき

性格:おくびょう(すばやさこうげき↓)

実数値:201-×-99-120-147-146

努力値:244-×-0-0-12-252

調整:最速
   総合耐久力意識のH振り(おくびょうトゲキッスのダイジェットを大体2発耐える)

技構成:ねっとう まきつく じこさいせい くろいきり

某氏の型をほぼそのまま使用したトゲキッス意識の最速ミロカロス。上述の5体で不安の残るトゲキッスを止めるために採用。最速の「くろいきり」は自分も考えに至ったが自信が持てずに採用を躊躇っていた。しかし某氏がS1で結果を残しているのを拝見し採用を決意。「まきつく」も某氏の案である。
ダイマックス無しでトゲキッスをほぼ確実に止めることが出来る。しかし最近は「きょううん」型や「くさむすび」採用個体も見かける為過信は禁物であると感じた。「かちき」発動後にダイマックスすればそのまま相手を押し流すこともできるので「かえんだま」型とはまた違った強さがある面白いポケモン。しかし耐久面の努力値をHPにしか振れていない為気を抜くとそのまま突破されかねないので扱いは慎重になる必要がある。バンギラス以上にピンポイントの採用になったがそれでも採用して間違いは無かった。

選出率6位

【選出パターン一例】

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比較的幅広く対応できる基本選出。オンバーンの「おみとおし」で情報アドバンテージを獲りながら周りで削ってオンバーンの一貫を作る。パッチラゴン、ガラルヒヒダルマ等瞬間火力の高い物理ポケモンを見たらヌオーから入る選択肢も考える。

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上記のオンバーンバンギラスに変えたパターン。主にラプラスを見たらこの選出を考える。

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ギャラドスを強く意識した選出。相手のギャラドスナットレイで倒すor止めてからこちらのダイマックスオンバーンを通す。トゲキッスも同時に警戒するなら最後の1体はミロカロスに。

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オーロンゲ始動の積みサイクルにはこの選出。大体はバンギラス1体で試合が終わるが万が一に備えて相手のトゲキッス対策のミロカロス。最後の1体は相手次第だかドリュウズがいればヌオー、ギャラドスがいればナットレイを出すと言った感じ。

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サイクルを放棄した対面選出でピクシーやランクルスと言った特性「マジックガード」のポケモンを見た場合の選出。バンギラスオンバーンを上手くダイマックスさせて相手を押し込む。即降参レベルでは無いにしても、こちらの基本戦術を全否定されているので当然ながらこのパターンでの勝率は悪い。

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三体とも受け駒の選出。対ガラルヒヒダルマギャラドスを想定していた選出ではあるが、様々なポケモンの起点になってしまう恐れがある為実際は殆どこの選出はしなかった。

【重いポケモン

ピクシー・ランクルスf:id:judai0813:20200206213957p:plainf:id:judai0813:20200206214017p:plain
上述の通り特性「マジックガード」は本構築の天敵。単体ならバンギラスで突破可能だがほぼ確実に物理受けとセットで選出される。

こだわりスカーフ持ちサーナイトf:id:judai0813:20200206214032p:plain
オンバーンより早いうえにマジカルフレイムでナットレイも倒される。タイプ受けをしてもダイマックスでこだわりを解除されるのでかなり苦しい。

特性「きょううん」トゲキッスf:id:judai0813:20200206214203p:plain
ミロカロスが突破されると止める手段がほぼ無い。ダイマックバンギラスも急所で押し切られる可能性大。

ラプラスローブシンの並びf:id:judai0813:20200206214100p:plainf:id:judai0813:20200206214009p:plain
ラプラスを倒すためのバンギラスが縛られるしローブシンに有利なオンバーンラプラスに弱い上に他のポケモンも後出しが若干苦しい。

読みの鋭い(前の見えていない)ガラルヒヒダルマ
オンバーン対面で「じしん」を押されようものなら即降参レベルである。

【戦績とあとがき】

ランクバトルシーズン2 

最高2113位 最終5000位前後


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第36回シングル厨のつどい

予選 6勝2敗 1位通過
決勝トーナメント2回戦敗退 ベスト16


今回の成績はもっと強い人から見たら大した事無いかもしれませんが、中堅そこそこのプレイヤーの自分としてはまずまずの成績だったと思っています。風の噂で「こんな成績では記事を書けない」等の発言、書き込みがあると聞きましたが私は「自分で満足いく結果が出せた」、「今回のパーティを皆に見て欲しい」等の思いがあれば誰でも記事をおこしていいと思っています。大事なのは「周囲の目」ではなく「自分の気持ち」です。
また「自分の記事が誰かのヒントや閃きのサポートになるかもしれない」と考えればそれはとても素敵な事だと思いませんか?ポケモン対戦の構築記事は誰の書いたものでも誰かの参考になり得るものです。少しでも「書きたい気持ち」がある方は記事におこしてみてはいかがでしょうか?

長々とお付き合い頂きありがとうございました。ご要望がありましたらレンタルチームの公開や孵化余りの提供も致しますので、その際はご連絡を頂ければ幸いです。

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