エンジョイ勢による的外れな考察

殆どポケモン関連になると思います

【第17回カントーポケモンオフ優勝構築】メガバンギラス軸対面構築

 


はじめまして。スミトと申します。

この度12月17日に開催された第17回カントーポケモンオフにて優勝という成績を収める事が出来ましたので記念にその構築について書いていこうと思います。初めて構築記事を書くので拙い部分もあり、長くなりますが良ければ最後までお付き合い下さいませ。

 

   ~目次~

【パーティ一覧】


f:id:judai0813:20171219180421j:image

※当日のTNは「まひる

 

【構築経緯】

 

①どんな環境においても積み技からの全抜きというシンプルな勝ち筋は強力。

②環境上位のリザードンボーマンダそしてウルトラサンムーンより新たに登場したアーゴヨンに強いポケモンとしてメガバンギラスを思い付く。

 

以上の2点 から「りゅうのまい」を搭載したメガバンギラスを軸に構築をスタート。

バンギラスが苦手とするバシャーモ、カバルトンに強く出られるマリルリ、単体性能の高いカプ・テテフ、炎枠のシャンデラ、裏のメガ枠として耐久ポケモンを起点に出来るメガギャラドス、ここまでで重いキノガッサカプ・ブルルへの引き先兼切り返し要員としてジャローダを加え構築が完成。

 

【個別解説】

バンギラス
f:id:judai0813:20171219193945j:image

持ち物:バンギラスナイト

特性:すなおこし→すなおこし(メガ進化後)

性格:ようき(すばやさ↑とくこう↓)

実数値(メガ進化後):175-216(252)-170-×-141(4)-135(252)

技構成:りゅうのまい ストーンエッジ  

    しじん ほのおのパンチ

調整:こうげき→極振り

   すばやさ→りゅうのまい一回で130族抜き(最速)

   残りとくぼう

選出率:2位

 

本構築のエース。努力値は所謂ASぶっぱ。「りゅうのまい」1回で抜ける範囲を広げる為に最速をとっている。無降りでもかなりの耐久力を持ち多くのポケモンの対面でサポート無しで舞うことが出来る。生半可な弱点技ではまず落ちず適当な特殊アタッカーに後出しして舞って全抜き、と言う試合もかなりあった。

 技構成に関しては「りゅうのまい」「ストーンエッジ」は確定で残り2枠が選択となる。

かみくだく」ではなく「じしん」を採用した理由はギルガルドへの安定した打点として非接触の「じしん」が適していると感じたから。実際ギルガルド以外にもヒードランやカプ・コケコ等じしんが刺さるポケモンも多い。

「れいとうパンチ」が欲しい場面も多少あったがカミツルギナットレイへの有効打点として今回は「ほのおのパンチ」を採用。

今大会ではミミッキュ入りのパーティと殆どマッチングせず予選、決勝トーナメントを通して大暴れし、エースに相応しい活躍を見せてくれた。 

 

マリルリ
f:id:judai0813:20171219211913j:image

持ち物:こだわりハチマキ

特性:ちからもち

性格:いじっぱり(こうげき↑とくこう↓)

実数値:179(28)-112(252)-128(220)-×-101(4)-71(4)

技構成:アクアジェット アクアブレイク

    じゃれつく ばかぢから

調整:友人より拝借した為不明←!?(個体は自己産)

選出率:3位

 

バンギラスの天敵となるバシャーモカバルドン、雨パ、砂パ対策として採用。こだわりハチマキを持つことによりほぼ全てのバシャーモを「アクアジェット」で確定1発で倒すことが可能。カバルドンもHB特化でなければ「アクアブレイク」で1発。技構成は特筆すべき点は無い。こだわってしまうので常に相手の裏を考えながら技を選択する必要がある。(カミツルギへの交代読みでばかぢからを撃つ等)

努力値については友人より振り方を聞いたが調整意図までは聞いておらず記すことはほぼ無いが防御に振られていることにより様々な物理攻撃を耐えることか出来た。特に予選でHPを7割程残した状態でフェローチェのじめんZを耐えた時は流石に驚いた 。

 

カプ・テテフ
f:id:judai0813:20171220000445j:image

(他と同じ画像を用意できませんでした…)

持ち物:エスパーZ

特性:サイコメイカー

性格:ひかえめ(とくこう↑こうげき↓)

実数値:177(252)-×-106(84)-176(76)-147(92)-116(4)

技構成 サイコキネシス ムーンフォース 

    10まんボルト めざめるパワー(ほのお)

調整:【シングル】信頼テテフ - 小林の小話←こちらの記事より拝借

※連絡手段が無く開発者様に掲載許可を頂いていない為問題があれば削除、修正します。←12月23日 開発者様と連絡取れました。特に問題は無いとの事です。

   

 

選出率:1位

 

 

単体性能の高さを評価しての採用。調整意図は自分が説明するより分かりやすい説明が開発者様のブログに記載されているのでそちらを参照した方が良いと考えここでは使用感を中心に記そうと思う。

 

一言で言うなら「とても使いやすい!」

 

交代を極力行わずに対面のポケモン又は裏のポケモンに負担をかけることが出来る。本構築では「相手のポケモンを受ける」というのが難しくなっている為この様に先発適正が高いかつ汎用的なポケモンは大変重宝した。

雑にZ技を切るだけで有利に展開できた試合も多く、切るタイミングを間違えなければポリゴン2等の高耐久ポケモンも倒せる為非常に強力だった。(ハピナス、ラッキーは無理)

サイコフィールドの効果でバンギラスが先制技に縛られず物理受けを崩せるのでセットで選出した試合も多く単体性能の高さは勿論パーティ単位で見ても強力なポケモンだと感じた。

 

シャンデラ
f:id:judai0813:20171220055000j:image

持ち物:きあいのタスキ

特性:すりぬけ(隠れ特性)

性格:ひかえめ(とくこう↑こうげき↓)

実数値:135-×-110-216(252)-111(4)-132(252)

技構成:だいもんじ シャドーボール 

    めざめるパワー(こおり) エナジーボール

調整:とくこう→極振り

   すばやさ→極振り(準速)

   残りとくぼう(ダウンロード対策)

選出率:4位

 

本構築の炎枠兼ストッパー役。努力値はCSぶっぱで「きあいのタスキ」を持つことにより様々なポケモンを対面から突破できる。

「みがわり」を絡めてくるポケモンへの対抗手段として隠れ特性「すりぬけ」での採用。(ペンドラー始動のバトン戦術やメガボーマンダ等)

バンギラスと同時選出した際「すなおこし」と「きあいのタスキ」の相性が悪いが先発での起用や3番手のストッパーとして繰り出したり、「すなおこし」の効果が終了したタイミングで繰り出す等プレイングである程度カバー出来た。

技構成は基本居座るためタイプ一致最大火力の「だいもんじ」、同じくタイプ一致の「シャドーボール」、メガボーマンダ等への打点となる「めざめるパワー(こおり)」、技範囲の補完に優れる「エナジーボール」でほぼ確定。それ以外の技は別の型になると思うのでここでの考察は割愛。

選出機会は多くなかったが選出した試合は必ず活躍してくれた

予選突破のかかった最終戦では「シャドーボール」のとくぼうダウンを連続で引き当て相手の粘りを許さず、決勝戦ではまひ状態かつ砂嵐の中カプ・コケコの攻撃を「きあいのタスキ」で耐えて返しの「だいもんじ」でフィニッシャーになった。

試合後に対戦相手や決勝戦を見ていた人から「Zやスカーフ持ちだと思った」との声を多数頂いた。バンギラスと組んだことにより「きあいのタスキ」以外の持ち物を予想され相手の計算を崩す事が出来ていたらしい。(構築の段階ではそこまで意識はしていない)

実際このポケモンのお陰で優勝出来たと言っても過言ではなく今大会のMVPである。

 

ギャラドス
f:id:judai0813:20171220063318j:image

持ち物:ギャラドスナイト

特性:いかく→かたやぶり(メガ進化後)

性格:ようき(すばやさ↑とくこう↓)

実数値(メガ進化後):171(4)-207(252)-129-×-150-146(252)

技構成:りゅうのまい かみくだく

    ちょうはつ アイアンヘッド

調整:こうげき→極振り

   すばやさ→極振り(最速)

   残りHP

選出率:6位

 

裏のメガ進化枠として採用。耐久ポケモンを「ちょうはつ」で起点に出来る。ミミッキュメガメタグロスを処理する役割も持つ。

バンギラスに悪タイプ技を採用していないため高耐久エスパーやメガメタグロスへの打点として「かみくだく」、汎用性を犠牲に流行りのミミッキュを「ばけのかわ」ごと貫く「アイアンヘッド」の2ウェポンでの採用となった。1度でも「りゅうのまい」を積めればABミミッキュも一撃で倒せる。(逆に積めなければ返り討ちにあう…)

かなり尖った技構成なので選出の機会は限定される。実際今大会では相手のパーティに役割対象がミミッキュメタグロスのどちらか一方しかおらず技の通りが悪すぎて結局選出しないと言うケースが多々あり本末転倒な結果となった。選出した数少ない試合ではメガガルーラに貫かれ敗北した…

殆ど選出しなかったが居るだけで相手を牽制していたと信じたい。

因みに技構成的に本来有利なはずのバシャーモに勝てない。(今大会ではマッチングしなかった)

 

ジャローダ


f:id:judai0813:20171220195308j:image

 

持ち物:ゴツゴツメット

特性:あまのじゃく(隠れ特性)

性格:おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)

実数値:159(68)-×-147(252)-95-115-172(188)

技構成:リーフストーム ちょうはつ 

    へびにらみ こうごうせい

調整:HP→16n-1(天候ダメージ最小)

   ぼうぎょ→極振り

   すばやさ→最速ウツロイド抜き

 【SMシングルS5使用構築】バンギランド積みリレー【最高&最終2022】 - レートの夜明け←こちらの記事より拝借※開発者様より掲載許可は頂いています

 

選出率:5位

 

キノガッサカプ・ブルルといった草タイプへの引き先兼切り返し要因として採用。調整意図や解説については開発者様のブログに分かりやすく記載されているのでそちらを参照の事。例によって使用感を中心に記そうと思う。

こちらも一言で言うなら「かなり使いやすい!」

開発者様のブログでも述べられているが受けと言う役割を持ちながら自身が抜きエースになれる器用なポケモン

最速ではないが役割対象のすばやさがそれほど高くないので殆ど気にならず物理耐久にかなり厚く振られているので上記の2体には比較的安定して後出しが可能。

また「ちょうはつ」によりあらゆるミミッキュを対面から倒せるだけでなく、受けループ等の防御寄りのサイクルにも強く出ていける。実際に試運転でマッチングした際はストレス無く勝利出来た。

予選では殆ど選出しなかったが決勝トーナメント4試合中2試合で相手のパーティを壊滅させる活躍を見せた。

特にカプ・ブルルと対面した際はグラスフィールドを逆に利用し一気に崩しにかかることが出来た。

今大会ではバンギラスとセットで選出は殆ど無かったので「こうごうせい」の回復量が減少する場面は無かったが本来は注意しなければならないポイントである。

 

【大まかな選出パターン】

 

基本選出はカプ・テテフ+メガ進化枠+@1

 

基本戦術としては「りゅうのまい」からの全抜きなので相手のパーティを見てバンギラスギャラドスのどちらの通りが良いかを見る。

 

 パターン①:カプ・テテフ+バンギラス+@1

 

バンギラスを止めるポケモンカプ・テテフで崩せると判断した場合はこの選出。最もパワーの出る選出で物理受けをカプ・テテフで崩してバンギラスで「りゅうのまい」を積んで攻めていく。今大会で最も多かった選出である。

しかしこの選出をする場合残り1体がどうしても上記2体のどちらかと噛み合わなくなる 。この辺りは構築の段階でもう少し考えるべきだったと反省している。

 

パターン②:マリルリ+バンギラス+@1

 

相手のパーティにバシャーモが居るがバンギラスの通りが良い場合の選出。雨パや砂パもこの選出で対応出来る(はず)

 

パターン③:シャンデラ+ギャラドス+@1

 

バンギラスで相手をしにくい高耐久エスパーやメタグロスミミッキュが居る場合はこの選出。

上記ポケモンが2体以上居る場合は最後の1体をジャローダにする。

 

パターン④:ジャローダ+シャンデラ+@1

 

受けサイクルやバトン系のパーティにはこの選出。ジャローダの「ちょうはつ」で相手を妨害しながら負担をかけていく。

イーブイバトンのパーティの場合は最後の1体をギャラドスにして先発で繰り出す。

 

パターン⑤:ジャローダ+@2

 

相手にキノガッサカミツルギカプ・ブルルと言った物理草ポケモンが居る際はこの選出。このパーティに対してこれらのポケモンはほぼ確定で選出される。

初手でジャローダと対面させることが出来ればそのままごり押すことも可能だがジャローダが出し負けた場合に引き先が用意できないので基本別のポケモンから入り、後出しする方が良いと思われる。(カミツルギは少し怪しい)

 

 

【重いポケモン・パーティ等】

・スカーフ持ちのポケモン

全体的にすばやさが低いパーティの為バンギラスギャラドスで「りゅうのまい」を1度積んだだけでは先手が取れない。特にゲッコウガやカプ・コケコに「こだわりスカーフ」を持たれるとかなり苦しい

 

・格闘Z霊獣ボルトロス

これはトレーナーカードを作ってから気が付いた。恐らく相手のパーティに居ればほぼ確実に選出される。初手に投げられると最悪そのまま崩されて負ける。ただカプ・テテフとうまく対面させれば何とかなりそうではある。

 

メガルカリオ

これも大会後に気付いたがかなり重い。初速で上を取れるポケモンが居ない+受けられない為出し負けると終わる。(ギャラドスは後出し出来るが有効打が無い)今大会ではマッチングしなくて本当に助かったと思う。

 

・ポリクチ(ポリゴン2+メガクチート)

パーティに格闘タイプが居ないためこちらもほぼ確実に選出される。

特にポリゴン2に関しては決勝トーナメントでマッチングした全てのパーティに採用されており全ての試合で選出された。

トリックルームを展開されればバンギラスギャラドスを一撃で落とされ、ジャローダで受けることも困難な為ポリゴン2ジャローダを合わせ「ちょうはつ」で相手を妨害しながら戦うしかない。相手のクチートの素早さ次第ではあるがマリルリトリックルームを逆利用するという方法もあるか。

 

・ライドバトン(カプ・コケコ+フワライド+@1)

このパーティでは戦ったことは無いが上から「ちょうはつ」が入れられない為恐らくどう戦っても負ける。バンギラスを先発で繰り出し「りゅうのまい」を複数積めばワンチャンスあるかもしれない。

 

(これ以外にも多々あると思うがきりが無いので…)

 

【最後に】

サンムーンから本格的に対戦を始めた自分がまさかここまでの成績を残せるとは思っていなかったので素直に嬉しいです。構築自体の穴も多く全体的に見て運に助けられた試合やミスプレイもかなりあったと思いますが、有名なオフ会で優勝できた事は大きな自信になると思います。

 

この記事に関する質問、コメント、ダメ出し等大歓迎です。Twitterのリプ等も出来る限り返信していこうと思います。ID→judai0813

 

 

最後になりますが

ジャローダの調整の掲載を許可して頂いた ゆあさん

ヒトモシの孵化余りを提供して頂いた しのけんさん

カンポケ運営の皆様

当日対戦して頂いた皆様

そしてここまで読んで頂いた皆様

 

に感謝の意を表して終わろうと思います。

 

ありがどうございました。